井上真央主演、重たいテーマを扱うことで話題の「明日の約束」。ついに2話が放送され、圭吾の母・真紀子と日向の母・尚子が、それぞれ毒母っぷりを発揮し始めましたね。放送に合わせて、チェインストーリーも2.5話が更新されました。
ここでは、本編で描かれない重要な伏線が描かれるチェインストーリーに焦点をあてて、明日の約束に隠された謎を考察していきます!
明日の約束 2話までのあらすじ
吉岡圭吾は、日向に告白した翌日、遺書を残さず部屋を「黒」に染めて自殺しました。1.5話では圭吾が最後の1日に、思い出の地を周り過去を回想する姿が描かれましたね。圭吾の死の真相暴きに後ろ向きだった日向ですが、周囲の人々が悩む様子を見る中で真相へ迫っていく決意をします。
【バスケ部】長谷部先輩が何かを隠している様子。3話で解明する?
「先輩のせいで死にます」と圭吾からメールが届いた長谷部先輩は以前怪しい動きで、何かしていたのは間違いなさそう。バスケ部マネージャーの希美香によると、厳しい練習や先輩からの圧の事実はあり、2話の最後では圭吾の死はバスケ部のせいかも、と日向に伝えに来ます。
【1年B組】自分たちのせいで圭吾が死んだのかと悩むクラスメイトたち
クラスでは、渡辺純也率いる集団に圭吾がクラスでハブられていたことが判明します。具体的にはグループLINEで除外したり、話しかけても無視したり。
中学の頃から圭吾を好きだった田所那美は、教室で純也らを責めますが、上野由依にお前だって黙って見てただけでしょと逆に責められます。普通にしているようでクラスメイトたちは、まさか自分たちのいじめが原因になったとしたらどうしたらいいのか、と悩んでいました。
【幼馴染】白井香澄もいじめが原因で高校中退。圭吾に救われていた?
白井香澄が椿ヶ丘高校を中退した理由は、いじめでした。自殺未遂(リストカット)をしたけれど、圭吾のおかげで救われたようです。詳細は今後明かされそう。
【毒親・真紀子】「犯人探し」を始めたマスコミと組み復讐へ。
真紀子は学校のせいで圭吾が死んだと主張し、学校関係者の葬式への参列を断ります。学校の記者会見の後、ジャーナリストの小嶋が「高校側、イジメと認めず」という記事を書いたことで、真紀子の復讐心にも熱が入り、真紀子は小嶋を自宅へと引き入れます。
圭吾の妹・英美里は一切外出を許されていない様子。圭吾の死によって、真紀子の毒親っぷりは妹にも向いているのかもしれません。父も息子の死を前に落ち着き過ぎているのが怪しい…。
【毒親・尚子】「あんたなんかに釣り合わない」恋人を隠した日向を罵倒!
和彦が連絡なしで実家に来たことで、恋人の存在を知らされていなかった尚子は日向へ罵声を浴びせます。「あんたなんかに釣り合わない!」それが尚子が日向に与えて来た暴言でした。
それはかつて10歳の頃「明日の約束」で日向に押し付けた「ママに無断で男の子を好きになったりしない」という独善的な押し付けにも由来していました。恋愛すら自由にできないなんてひどい親だ…。
母の不自由な手の話題で動揺する日向。やはりあの怪我は日向のせい?それが毒親から逃れられない理由になっていそうです。
2話までに解決した謎が1つありました。
■1.5話圭吾の回想シーンに出てきたポニーテールの女子が判明!
田所那美であることが判明しました。いじめられていた中学時代の那美を、圭吾が励ましていたようです。1.5話での川辺の会話は、
「とりあえず、【明日】は【状況変わ】ってるかなって思うようにしてるよ、俺」
「慣れてるから。【今が最悪】って思うの」
が正解でしたね。掛け合いじゃなくて、どちらも圭吾のセリフでした。自分自身がツライ状況にありながらもいじめにあう那美を励ます…なんていい子なんだ、圭吾。これで那美が恋した気持ちもわかります。
明日の約束チェインストーリー 2.5話「田所那美ー彼女の明日ー」
2話と3話をつなぐチェインストーリーで描かれたのは、田所那美の中学時代でした。那美が圭吾へ恋心を抱くまでの話が描かれます。
キャスト
■田所那美(井頭愛海)
中学時代、いじめにあっていたことで明日への希望を持てずにいた。励ましてくれた圭吾に恋心を抱くことで、明日への希望を持つ。高校も圭吾と同じ椿ヶ丘に進み、現在は同じクラスの学級委員長。
■吉岡圭吾(遠藤健慎)
高校1年の2学期早々に不可解な自殺を遂げた少年。中学時代は田所那美や白井香澄がいじめに負けそうになっているところを励まし助けたらしい。
あらすじ
中学時代、いじめにあっていた田所那美は「死んでしまえば楽になれるのに」「今日と同じで明日も最悪だ」といつも思っていました。
ある日、カバンを隠され探し回る那美を見つけた圭吾は、川辺で座り込む那美の元へカバンを届けます。2話でもあった圭吾が励ましてくれたシーンです。そのやりとりをきっかけに圭吾に恋した那美は、いじめに負けず生きる希望を得ます。
ついに告白しようとした時、圭吾は「汚れてるから」とつぶやき、「好きな色、何?」と聞きます。「白」と答える那美の元を、何も言わず立ち去る圭吾。那美はその後も明日には告白しようと思い続けて来ましたが、結局、永遠に圭吾に告白できなくなってしまいました。
明日の約束 2.5話 ネタバレ&考察
伏線となりそうなポイントは圭吾の手にあった本、フランツ・カフカ作「変身」です。
ある日突然役に立たない虫に変わってしまった主人公とその家族の顛末を描く小説ですが、圭吾は自分をこの主人公になぞらえていたりしたのでしょうか。
虫になって何もできない兄を懸命に介護する妹、兄がいなくなることで妹や家族が幸せになる結末。これが何かを意味してるとしたら、圭吾が死んだのは妹のためというオチもある?これまでほぼ物語に絡んでこなかった妹に、キーマン疑惑が急浮上ですよ。
圭吾が自殺した一番の理由は「もしかしたら自分がいなくなった方が家族が幸せになれる」なのかもしれません。両親はうまくいっていなかったようだし、両親の不仲は自分のせいと悩んでいたのかも?
また、那美の好きな色が「白」だったことも注目ですね。好きな色に白を答える人は心の底では同類ではない、と圭吾は判断したのかもしれません。
明日の約束 2話(ツイッターの感想)
SNSのみんなの感想も少しだけ紹介します!
手塚さん扮する毒母が吐くセリフがズバリ自分がずっと母親から言われてきた事で、観ていて辛くて泣けてきた。娘の「母は人を傷つける天才だ」というセリフもいつも私が思ってきた事。 #明日の約束
— ゆうひ (@moussechie1275) October 24, 2017
日向のお母さんはどんなふうに育ちどんなふうに日向を産んだんだろう。
子供を自分の所有物のように征服し服従させようとする毒親は、その根元が愛情であると示すため大好きという言葉の鎖で縛るのだ。だからこそ複雑でもがけばもがくほど雁字搦めになるから子供は息も出来なくなる。— どらみ (@dorami0617) October 24, 2017
尚子の毒親っぷりは、ひどかったですね。「あんたには不釣り合い」だなんて我が子に言う気持ちってなんなのだろうか。日向は病んじゃってもおかしくないのに、本当に強い人なんだな〜と思うし、それを演じきる井上真央ちゃんもすごいですよね。
「明日の約束」なかなか見るのがつらい内容。ただ、久々に井上真央さんが見られるのは嬉しい。あれ、佐久間結衣さんって、こんなに・・・「ひよっこ」時はそんなに感じなかったんだけど、正直ちょっとしんどいなぁ。いや、ちょっとじゃないな。 #明日の約束
— y.nishizawa (@nayogotsumiba) October 24, 2017
これ、私も思いました。真央ちゃんも仲間さんもミッチーもすごく演技がいいのに、なぜか佐久間さんだけ棒読み…。それすらもキャラ作りなのか…?
明日の約束、毒親の歪んだ愛に学校で当然のように起こるいじめ、守る立場の学校側は揉み消しに専念…人間が起こす色んな愚かさをごちゃまぜにしたような重い話だけど、ちゃんと自己を確立して真っ当に生きてる人ってどの位いるんだろうなって見てて思った。#明日の約束
— ほとばしる魂 (@nisiokome) October 24, 2017
#明日の約束
主人公のスクールカウンセラーが親から様々な事を力で管理・強要されている
子供達を助けるのは、助けられない自分自身の代償行為みたいな事になってて、観ているだけで心が黒く塗り潰される
いじめ問題にまともに取り組んだ作品に見える
遺書のない自殺って、本当に何なんだろうな— 白洋 (@Sir000) October 24, 2017
徐々に状況が明らかになってきた。相変わらず暗いけど、なかなか丁寧に作られてるドラマだなと思う。 #明日の約束
— Harubird3 (@Harubird3) October 24, 2017
SNSを見てると、重たいドラマだからツライ!と言いつつ、かなり深く考えながら見ている人も多いみたいです。一つ一つの言葉遣いもすごく繊細で、胸にくるドラマですよね。
明日の約束、チェインストーリー。
#1.5吉岡圭吾-最後の一日-
#2.5田所那美-彼女の明日-どちらも本放送でも流して欲しいくらい良い作りになってる。遠藤健慎くんと井頭愛海ちゃん、2人の演技が凄く良い!!#明日の約束 #チェインストーリー
— 蓮華 (@haku_tshsh708) October 24, 2017
田所さんに教えてあげたい。ちゃんと、死の前日、吉岡くんはあの場所を訪れたんだよって。 #明日の約束
— green@ドラマ&邦画垢 (@dramania_green) October 24, 2017
チェインストーリーは伏線の回収率がよくて「ああ、なるほど!そうだったのか!」ってなるので、見ていても謎解き感があって楽しいです。たしかに、圭吾が最後の日に那美とのことも思い出していたというのは、那美の希望になりそう。
まとめ
2話ではクラスでのいじめを中心に、圭吾の死の原因になりそうなポイント「毒親」「クラス」「バスケ部」さらには「マスコミ」、それぞれが少しずつ進展したストーリー展開でした。
2.5話では田所那美と圭吾の関係が判明しましたね。圭吾がいかに「今が最悪」の中で「明日は変わ」るかもしれないと希望を捨てずに生きていたか…それを思うと涙ぐましいです。
次回は、報道を受けて世間からの非難の声は加速します。犯人探しは一種の娯楽。注目をあびるのは、かつて体罰が問題になったことがあるという顧問の辻先生!
バスケ部でのいじめに焦点があたるようなので、3.5話は長谷部先輩の裏話が有力でしょうか?1.5話の最初の伏字は今後の物語の中で毎回回収されていきそうなので、次回は圭吾の部屋での先輩との会話にみえるこのあたりが判明するかもしれません!
「あの、俺の部屋では…」
「何で?□□□□□□バレねーって」
「でも」
「圭吾んとこ、□□□□□□□□もんな」
3話、3.5話ともに、放送後にまたしっかりレビューしていきますね!