2018年1月からTBSの人気枠火曜22時で放送が決まったドラマ「きみが心に棲みついた」。主演の吉岡里帆さんや桐谷健太さんは番宣でバラエティなどに登場する機会も増えてきましたね。さらに原作が女性向け人気漫画ということで、SNS上でも実写化を楽しみにしている声が多くあがっています。可愛らしいイラストと反して、中身は結構ドロドロした側面のあるマンガも、読み応えある面白いマンガなのでオススメです。
この記事では、原作マンガを読み解いてネタバレしていきます。原作は現在も連載中の作品なので結末はわからないのですが、ドラマではどう展開していくのか、最終回の展開を含めて予想していきます。
「きみが心に棲みついた」登場人物&キャスト相関図
まずは登場人物を紹介します!物語のメインは今日子・星名・吉崎の三角関係という「恋愛」ですが、そのほかにも今日子には「仕事」に関する悩みや進展があります。そのため、会社まわりの関係者が複数存在します。
■小川今日子(吉岡里帆)
下着メーカーの材料課に勤める、割と仕事ができるOL。幼い頃から人に流されやすく自己評価が低いことから、挙動不振になってしまうために「キョドコ」というあだ名をつけられています。大学生の時に出会った星名だけが自分のありのままを認めてくれていると信じ、執着し続けています。
■星名蓮(向井理)
今日子の大学時代の先輩。外面は好青年だが、お腹の中は真っ黒。お散歩サークルで出会った今日子には黒い側面を見せます。今日子の認められたい欲を満たす甘い言葉をかけながらも決して体の関係を持たず、一方で他の男との関係を強要するなど、今日子をおもちゃのように扱うことも。しかし実は壮絶な過去を持っています。現在は今日子の会社のMDとして勤務。
■吉崎幸次郎(桐谷健太)
マンガ編集者。合コンで出会った意味不明な今日子に説教をしましたが、今日子に懐かれます。最初は嫌がっていましたが、やりとりをしていくうちに放っておけない今日子に対して徐々に態度が軟化し、良き相談相手になっていきます。
■堀田麻衣子(瀬戸朝香)
今日子の同僚でデザイナー。自らのプロジェクト立ち上げに際し、今日子を抜擢しようとするほど、今日子の仕事の腕を買っています。友達の少ない今日子にとって、貴重な友人。
■飯田彩香(石橋杏奈)
材料課の2年後輩。星名への恋心から、星名にうまく利用されてしまいます。同じ材料課の先輩であり、星名に目をかけられている今日子に対して、仕事と恋愛ふたつの側面で敵対心を持っています。東北の出身で。星名とは身体の関係を持つ仲。
■八木泉(鈴木紗理奈)
堀田の同期のデザイナー。堀田とは良きライバル。かつて社内恋愛絡みで部長に嫌われ、メンズ下着の部門に異動になっていましたが、新規プロジェクトの立ち上げに際し今日子と組むことになります。仕事に熱心で、自分にも他人にも厳しい。
■スズキ次郎(ムロツヨシ)
吉崎が担当する漫画家さん。感の鋭いおじさんで、星名の胡散臭さにもいち早く感づきます。
■為末れいか(田中真琴)
吉崎の編集部の後輩。吉崎に恋心を抱いていて、今日子を毛嫌いしています。
「きみが心に棲みついた」原作ネタバレ
「きみが心に棲みついた」には原作マンガがあります。原作は女性向け漫画雑誌「FEEL YOUNG」で天堂きりん先生が連載中です。全シリーズ「きみが心に棲みついた」は全3巻、現在連載中の「きみが心に棲みついたS」は5巻まで発売されています。ちなみにこの「S」は生贄(サクリファイス)の頭文字だということで、内容を知っていると結構ぞっとするタイトルだったりします。
ここでは原作を時系列でわかりやすくまとめていきます。ネタバレが含まれるのでご注意ください。主軸になるのは、今日子が星名・吉崎の間で揺れる「恋愛」の側面と、星名に邪魔されたり吉崎に応援されたりしながら今日子が奮闘する「仕事」の側面の2軸です。
■今日子の過去〜現在。星名にぞっこん!
昔からどもりがちで挙動不審な態度であったために、家族を含めて周囲に理解者がいなかった今日子。挙動不審な態度から、あだ名はキョドコでした。そんな今日子が、大学時代にお散歩サークルで出会ったのが星名。星名はmありのままの今日子を受け入れてくれた唯一の人物で、そのため、今日子は星名どっぷり浸かってしまいます。
しかし外面のいい星名は、実はゲスい男でした。星名にとって今日子はおもちゃでしかなくて、今日子の恋心を利用した星名は、好きでもない男(牧村)とのセックスを命じたり、断髪や暴力をふるったりとやりたい放題。それでも今日子は、星名のためならと体を貼り続けていました。
下着メーカーに就職して星名との縁が切れた今日子は、星名離れを決意します。しかし、年に何度かかかってくる非通知にすがりつく日々。今日子の心の中には、星名が棲みついていました。
■今日子、吉崎との最悪の出会い
そんな今日子はある合コンで吉崎に出会います。星名の呪縛から解き放たれたいと自暴自棄になっていた今日子は、「わたしを受け入れてくれる人なら誰でもいい!私とつきあってください!」と突然吉崎に告白して撃沈。今日子の態度に、吉崎は説教するという最悪の出会いに。
吉崎に「本当に忘れたいなら携帯番号変えたら」と助言された今日子はついに携帯番号を変えます。やっと星名離れの第一歩を踏み出すことができたきっかけになった吉崎に、惹かれ始める今日子。吉崎の担当する漫画を読んで感想文を送りつけたりします。
■星名離れの第一歩を踏み出した途端、星名と会社で再会
そんな折、星名が会社のMDとして異動してきたことで再会を果たします。そレは今日子がいちばん会いたい人で、いちばん会いたくない人との再会でした。「もう過去の俺じゃない」と言われるも信じられない今日子は、「騙されませんよ!」と強く言いきります。星名に飲みに誘われるもぶっちぎったことで、「何様?本気で俺から離れられるとでも思ってんの?」と胸ぐらを掴まれたりします。
星名離れをしようと思っていたタイミングでの望まぬ再会に沈んでいた今日子ですが、吉崎から感想のお礼電話とメールアドレスを教えてもらったことで、気分を持ち直します。
■新プロジェクトが始動。堀田チームVS八木チームの構図に
会社では堀田中心の新規ブランド立ち上げの話が進むことに。堀田はメンバーに今日子を抜擢しようとしますが、星名の根回しで飯田が抜擢されることに決まってしまいます。
一方で、対抗馬として立ち上げられたのが八木のチーム。これも星名の根回しで、今日子は八木と組むことになりますが、うまく進行しません。企画をガンガン出し続けるも、撃沈が続きます。八木にボロクソいわれたあとは星名が慰めてくれたりで、失いかけていた星名への依存心が復活しかけてしまいます。
そんな中、堀田の計らいで吉崎と再会します。2人で水族館にいったことで企画へのイメージが湧いてきます。ここでも吉崎に「好き」と告白しますが、それは恋?友情?論議になって終わってしまいます。
■飯田と星名の関係…今日子の心が星名へと戻ってしまう
一方、元彼に付きまとわれてた飯田を星名が助けたりする中で、飯田は星名に本格的に恋をします。会社の飲み会で、2人が手を繋いでいるところをみた今日子に、失いかけていた星名への思いが完全に戻ってしまいます。その夜、吉崎とスズキ先生に会う予定だった今日子はその約束をブッチしてしまうのです。その結果、怒った吉崎にまで「もうあなたとは会わない」と言われてしまいます。
自分の心の制御ができないことで自暴自棄になった今日子を、星名は優しく抱きしめてくれるます。「必要としてないなんていってない」という甘い言葉に、今日子の心は星名を忘れられません。恋愛にうつつを抜かす今日子は仕事に気合が入りません。今日子のことをかってくれていた堀田にまで見放されてしまいます。
星名への思いを確信したことで、他をないがしろにした今日子は、吉崎や堀田の信頼を失ってしまうのです。
■「償い」という星名の遊びに振り回されるも、執着し続けてしまう今日子
「俺のために生きる」から逃げようとした今日子に「もう一度俺の側に居たいならちゃんと償え」という星名の命令が下されます。今日子は「命令」という名の星名の遊びに従い、大事な展示会でみんなの前で新作下着姿で登場。星名に呼ばれていた吉崎の機転で今日子を助けるも、行動を諌める吉崎に「余計なことしないで!もう私に関わらないで!」と今日子も叫びます。
星名も吉崎の行動に対し「余計な真似してんじゃねーよ」と呟くなど、自分のおもちゃを奪う構図になっている吉崎への敵対心を見せ始めます。
下着騒動で社内の誰もから見放された今日子の元に、八木が企画を出せ!と現れます。涙を流す今日子に「後悔するくらいやったらはじめからすんな、さっさと企画の1つや2つ作ってもってこんかい」と叱咤。それまで仕事に身が入らなかった今日子ですが、プロジェクト解散になったら"星名との繋がりもなくなる"と思ってやる気を出します。
さらに、飯田が星名のマンションへ通っていることも知り、飯田にも負けたくない気持ちが強くなる今日子。今日子の全ての行動は、再び「星名」を中心に回り始めてしまったのです。
==ここから「きみが心に棲みついたS」に入ります。==
■星名の壮絶な過去。母親の不倫・犯罪、整形…
星名は実は、母親の不倫で生まれた子でした。不倫相手に似ているから、父親には嫌われて生きてきたのです。父親の機嫌をとるために、母の懇願で整形して、小学生の頃に引越しし、新たな人生を歩み始めます。その後、両親は離婚し、星名は父方へ引き取られます。しかし中学の頃、母親が殺人事件を起こし、刑務所入りするという壮絶な家庭環境の元に育ったのでした。(この殺人事件の相手は明らかになっていませんが、父親の可能性も高そうです。)
■今日子VS飯田!仕事での対決は今日子に軍配!
星名への思いを確信した今日子は、プロジェクトの戦いで「勝ったらデート」という約束を星名とします。星名は吉崎を好きになりかけていたことを咎め、決して自分を裏切るなと念をおします。
星名の根回しで、今日子と飯田をトレードする話が浮上。星名のプロジェクトから出されて飯田と交換、という状況に耐えられなかった今日子は、星名に直訴するも「逆らうな」と怒られてしまいます。そうした「星名のため」といった不純な動機でしか仕事に向き合えない自分に嫌気がさしてくる今日子。
飯田も今日子に対する敵対心(恋愛・仕事両方で)から、八木のデザインに合う素材の選定で全面対決することに。飯田は身内の繊維会社に協力を仰ぐことで、数は限られているが高級な素材を用意。今日子は取引先との交渉で、なんとか合格ラインの素材をコスト内で実現しました。結果は、スケールまで見越して用意できた今日子に軍配が上がります。
■今日子、星名に再び裏切られ、絶望
吉崎が取材で別の下着メーカーの展示会に行くことになり、仕事で悩む今日子の糧になるかと配慮して今日子を誘います。2人は一緒に展示会デートをすることになりましたが、そこには星名の姿が。吉崎と一緒にいた今日子を引き剥がそうとするも、吉崎の機転でまたも守られる今日子。星名は吉崎に対し、明らかな嫉妬をにじませます。
吉崎との仲を疑われた今日子は、弁明するも「買ったらデート」の約束を反故にされてしまいます。かつて大学生だった頃も約束を反故にされた経験がフラッシュバックし、そんな星名に執着してしまう自分に対して絶望します。
■今日子はまた、吉崎にこころ揺れ動く
星名が今日子を呼び出し、吉崎との仲を咎めます。なんの関係もないと一点張りの今日子に対し、吉崎の化けの皮を剥がしてやるよと脅す星名。逆らう今日子は殴られてしまいます。堀田と八木は今日子が昔から星名にひどい目にあわされてきたのでは?と勘づきはじめます。
星名は吉崎を呼び出したり不穏な行動を繰り広げますが、今日子は吉崎とデートができたり、少しずつ吉崎に惹かれていきます。今日子は星名に「吉崎さんに近づかないで!」ときっぱり宣言したりもします。星名はあっけなく了承する怪しさ…。週末吉崎とBBQをするから、心配ならくればと言います。
■BBQを通し、今日子は吉崎と付き合うことに!
いざ堀田とBBQに行くと、そこには星名や牧村、星名の元カノ・レイコといった大学時代の今日子を知る人々が!自分の過去、特に星名のために牧村に身体を売った過去を知られたくない今日子は、びくびく過ごし、ついに気を失って倒れてしまいます。
看病してくれたのは吉崎。その吉崎に過去を知られたら嫌われちゃうと思い、「どんなに頑張っても過去は変えられない」と波を流す今日子に対し、吉崎は「きみ、最近変わったよ。今は友人といて付き合っていけたらなって」という言葉をかけます。その言葉に勇気をもらった今日子は、これが最後だと悟りお礼を告げてひとり消えます。
しかし、吉崎は今日子を追いかけてきました。今日子は吉崎に告白。吉崎も放っておけない今日子を抱きしめ、2人はキスを交わすのでした。
■飯田は星名に捨てられる
散々飯田を使うだけ使った星名は、あっさり飯田を捨てます。しかし、星名に執着している飯田は諦めきれません。飯田は星名に無断で、星名の母に勝手にコンタクトを取りはじめます。
■仕事では、八木の危機に立ち向かう!
一方仕事でも動きが。星名の根回しで、堀田と八木の2つのプロジェクトが合体することに。そして、池脇部長からのお達しで堀田がリーダーになることに決まってしまいます。池脇部長はかつて、八木をメンズ部門に飛ばした人物です。池脇部長が八木を嫌う原因は、ヤギが池脇部長の彼氏(米倉課長)と知らぬまま不倫してしまった過去に由来していました。そうした状況を前に、堀田は自分名義で八木のデザインを通す決断を下します。結果、無事に展示会開催までこぎつけることに成功します。
展示会に現れたのは有名デザイナー、山藤アイカ。実はこの後、今日子の勤める会社で山藤のブランドが立ち上がる話があり、今日子はそのチームメンバーに選ばれることになるのです。
「きみが心に棲みついた」ドラマ結末予想
原作が完結していないので、ドラマではどういった内容・結末になるか予想してみます!
一番キリがいいのは「今日子と吉崎が付き合うところまで」かなと思います。基本的にはここまでの話を扱うんじゃないかなと予想しています。実はこの先、単行本になっていない部分までいくと、星名の妨害もあって2人は別れてしまうんですよ。そこまで行っちゃうと暗い話におちついちゃうので、おそらくドラマとしては、吉崎と今日子が付き合うという一番幸せなところで終わるんじゃないかな?と思っています。
恋愛面だけ見ると、「吉崎と出会って心惹かれ→星名と再会し(1話)→星名と飯田の関係を知って、星名への気持ちを再確認し(5話)→それでも裏切られるなかで(7話)→吉崎との仲を深め、付き合うところまで行く(10話)」という流れになりそうですね。カッコ内は全10話だとしたらこのあたりかな〜という予想です。
仕事の面は、飯田とのトレード事件のあたりまでかな?という感じですね。プロジェクトの成功までは描かないんじゃないかな?八木の一件までは入らないんじゃないかな?といった印象です。
天堂先生はわりとドラマ化に関して、ツイートされてるのでチェックしたいですね。
あとですね、ドラマの八木さんと堀田さんは髪型が変わります。どっちかとゆうと、八木さんが髪長くて、堀田さんが髪短い、、、。でも何の心配もありません!
— 天堂きりん@きみが心に棲みついた❤️TBS火曜ドラマ夜10時❣️ (@tendon0308) November 27, 2017
ムロツヨシさんが演じるスズキ先生はは原作より登場シーン多めです♪脚本家さんが書かれたスズキ先生のセリフが毎回面白くって!頭の中でムロさんの声に変換して笑いながら読んでます〜
— 天堂きりん@きみが心に棲みついた❤️TBS火曜ドラマ夜10時❣️ (@tendon0308) November 27, 2017
3話めまでのドラマの脚本が届きました。脚本は吉澤智子さん、徳尾浩司さん。少し設定が変わってるところがありますが、お二方ともいい感じに色をつけて下さって、どんなドラマになるのか楽しみです。 pic.twitter.com/qVGqlGKwxB
— 天堂きりん@きみが心に棲みついた❤️TBS火曜ドラマ夜10時❣️ (@tendon0308) November 8, 2017
昨日脚本の6話目のチェックができず、さっき読んだのですが、面白かったー!いい感じにオリジナルが入っていて、どうなるの〜?!ってワクワクしながら読みました♪そして徳尾さんが書かれるコメディの部分が面白い。毎回勉強になります!
— 天堂きりん@きみが心に棲みついた❤️TBS火曜ドラマ夜10時❣️ (@tendon0308) December 26, 2017
やはり全てそのままだとうまく繋がらなそうなので、ドラマ版用に削ぎ落としがありそうですね。ムロツヨシさんをいい感じにコメディ要素として使っているようなので、笑いもありのドラマになりそうです。あまり盛り込み過ぎずに、しっかり描かれるといいなあと思います。展開期待ですね!
まとめ
ドラマ「きみが心に棲みついた」は、2018年1月16日からTBSの22時枠で放送されます!「逃げ恥」枠なので、また話題性にも注目ですね!恋愛モノとしても描けるし、星名の性格を生かしてめちゃくちゃ恐ろしい感じにも描ける物語だと思うので、どういった演出がされていくのか楽しみです。主題歌はE-girls「Pain,pain」に決定していますね。
原作マンガも続きが気になるストーリーなので、ドラマも翌週が楽しみでならないものになりそうな予感です!どれくらいオリジナルが混ざって面白くなっていくのかも楽しみですね!また放送が始まったら、このサイトでもレビューしていきます。