いよいよ2017年7月21日から公開が始まる映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』は、シリーズとして4作目にあたります。2010年に公開された『怪盗グルーの月泥棒』が、「ディズニー・ピクサー以外のCGアニメーションはヒットしにくい」という当時の映画業界の常識を覆して大ヒット。2013年に続編の『怪盗グルーのミニオン危機一発』がアカデミー長編アニメ映画賞にノミネートされたほか、2015年にはスピンオフ作品『ミニオンズ』が公開され、11億5700万ドルもの世界興行収入を記録しました。
制作は一貫して、イルミネーション・エンターテインメント。監督はピエール・コフィンとカイル・バルダ、脚本はシンコ・ポールとケン・ダウリオ、プロデューサーのクリス・メレダンドリやジャネット・ヒーリーもなど、シリーズのすべてを知り尽くしたスタッフが、ふたたび結集しました。
『怪盗グルー』の魅力といえばやはり、主人公グルーの家族とミニオンたちの活躍ぶりでしょう。ですから『ミニオン大脱走』を思い切り楽しむためには、まずは過去作品を観て彼らの「歴史」を知っておくのがオススメです。公開年度の順に観ていくのもいいですが、物語中の時系列に合わせて『ミニオンズ』から始めるのも、楽しいかもしれません。
公開前に過去シリーズを復習したい方もいるかと思うので、怪盗グルーシリーズを視聴できる配信サービスについてもご紹介します。後述しますが、今ならHuluで1作目の月泥棒を無料配信しています。あわせて過去シリーズの配信サービスについてもまとめてみました。
怪盗グルー3 ミニオン大脱走<あらすじ>ポイントは3つ!
怪盗グルーシリーズを公開順番にみると以下です。
- 怪盗グルーの月泥棒(2011年)
- 怪盗グルーのミニオン危機一髪(2013年)
- ミニオンズ(2015年)スピンオフ
- 怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年)
スピンオフ作品「ミニオンズ」を含めると本作で4作目となります。公開間近となり、ストーリー展開も明らかになりました。そこでまずは、すでに公開されている予告編の紹介も交えながら、最新作のストーリーを検証してみましょう。
1、良き父であり良き夫。家族を守るためにグルーは頑張っていた
第1作でマーゴ、イディス、アグネスの三姉妹を養子として引き取り、『危機一発』ではルーシーと結婚したことで、グルーはそれまでの「グルーさん」から、「グルーパパ」として認められることになりました。グルーにとって今は、家族の幸せが生きがいです。だからこそ盗みから足を洗い、ルーシーとともに反悪党同盟のエージェントとして働いています。もっとも「世界一のワルの子分になる」ことを目指しているミニオンたちは、「手下」として不安と不満が募っています。
そんなある日、グルーとルーシーは大泥棒バルタザール・ブラットが宝石泥棒を働く現場に出動、彼を捕らえようとします。しかし、激しい反撃にあって無様に取り逃がすことに。作戦失敗の責任を問われたふたりは、そろって反悪党同盟をクビになってしまいました。それまで穏やかだったグルー一家の幸せに、暗雲が垂れ込め始めます。そんな時、突然ひとりの紳士がグルーのもとを訪れます。彼は執事。グルー自身がまったく知らなかった、双子の兄弟ドルーからの伝言を伝えるためにやってきたのでした。
2、ドルーと出会い、ミニオン造反。バルタザールへの雪辱はなるのか?
グルーとは対照的に、ドルーは人生で大成功を収めていました。自家用ジェットで移動し、島を丸ごと開発してお城のような豪邸に住み、たくさんの高級車を所有しています。初めてその豪奢な家を訪れたグルーの家族は大喜び。けれどグルーの内心は複雑でした。父親として夫として自信を喪失しているグルーにとって、ドルーとの出会いはいい意味でも悪い意味でも「前向き」にならざるを得ない、大きな変化をもたらすことになります。
家族のために一度は悪事から足を洗ったグルーですが、「一族の悪党としての伝統を受け継ごう」というドルーからの誘いに、心が揺れます。結局、家族には秘密にしたまま力を貸す、つまり盗みを手伝うことを決心します。ターゲットはなんと、職を失う原因になったバルタザール。彼が、グルーたちの目の前で盗んだ宝石を奪ってしまおう、というワケです。
そしてもうひとつ、大きなストーリーの柱として展開が気になるのが、ミニオンたちの「家出」です。なにしろシリーズをとおして、彼らの生きがいは「最強最悪の主人」に仕えること。ワルを引退してしまったグルーのもとにいる必然は、もはやありません。その展開に関しては、本編を見て「ビックリ!」することになりそうですね。
3、最新作も、最大のテーマはさまざまな「絆」
怪盗グルーシリーズは、すべてのエピソードで「絆」が重要なテーマとなっているように思えます。『怪盗グルー』の1と2では、グルーが三人姉妹やルーシーとともに、家族との絆を作り上げてきました。『ミニオンズ』も、揺るぎない「絆」を求めてさまようミニオンたちの冒険物語でした。最新作では、ライフスタイルもキャラクターもまったく違うドルーとのつながりや、揺らぎ始めたミニオンたちとの信頼関係など、新たな絆がややこしい事態を引き起こすことになりそうです。
怪盗グルー3までの登場メンバー&キャスト
毎回、敵役が登場する怪盗グルーシリーズですが、主要メンバーのグルーたちをおさらいしましょう。まずは最新作で登場する2人の敵役からご紹介します。
バルタザール
バルタザール・ブラット<Balthazar Bratt>:トレイ・パーカー(松山ケンイチ)
新たな敵役が、大泥棒バルタザール・ブラット。ファッションやヘアスタイル、ひとつひとつの動作やセリフまわしにいたるまで、80年代を彷彿とさせる「バブリー感」が漂います。もともと彼は、かつてテレビシリーズで一世を風靡した天才子役でした。けれど思春期を迎えた頃から人気が急下降、ショービジネスの世界から捨てられてしまいます。悪党の道に踏み込んだきっかけは、そんな冷たい仕打ちに対する復讐心からでした。
少々ケバケバしいルックスですが、犯罪に使う道具はハイテクかつ強力です。ギターやルービックキューブなどを改造し、強力な破壊力を秘めた武器として使いこなしています。なにしろ彼がかつて演じていたのは、子供ながらに世界征服を企む悪党役。今やそれこそが、バルタザールの最終目的なのでした。
ドルー(グルーの双子兄弟)
ドルー・グルー<Dru Gru>:スティーブ・カレル(未発表)
双子とはいえドルーとグルーは顔立ちや体型以外、あまり似ていません。ドルーは金髪ふさふさ、性格もオープンで闊達、明るく楽しく人の心を奪う軽妙な会話は実に巧みです。生活レベルも確実に「勝ち組」。仕事だけでなく家長としての自信まで失いかけているグルーにとって、それが羨ましくないハズがありません。そんな満たされた生活を送っているドルーが、一族の伝統をかけて悪党の道にグルーをふたたび誘います。
バルタザールの吹き替えは、松山ケンイチ。ドルーはやっぱり鶴瓶?
バルタザールを演じるのは俳優、松山ケンイチ。ハリウッド映画の吹き替え、洋画アニメーション作品の吹き替えは初体験なのだそうですが、実は彼は、コミック原作の実写作品に数多く登場しています。たとえば『NANA』の「シン」、『DEATH NOTE』の「L」、『デトロイト・メタル・シティ』でのパンクロッカー「ヨハネ・クラウス2世」など、かなりクセの強いキャラクターも。時には変装の達人として別人格に変わるバルタザール役としては、まさにぴったりのキャスティングでしょう。
もうひとりの新キャラクターであるドルー役については、英語版ではグルーと同じくスティーヴ・カレルが声色を変えて演じています。日本語版はまだ未公表ですが、もしも笑福亭鶴瓶だとすれば、セレブなドルーも大阪弁でしゃべることになるのでしょうか。ちょっと興味津々です。
これまでシリーズ盛り上げてきた主要キャラクターたちの成長や関係性の変化を知っておくことも、最新作を楽しむために欠かせないポイントです。過去作品の敵役たちも含めて、怪盗グルーの世界の住人たちの「人となり」を、少し詳しくご紹介しましょう。
グルー(笑福亭鶴瓶)
本名、フェロニアス・グルー。アメリカではスティーブ・カレルが声優を演じます。『Despicable me』……「ワルな俺様」を気取るその原題どおり、グルーは第1作で性悪かつ自己中心的な「怪盗」として初登場しました。マッドサイエンティスト、ネファリオ博士や謎の黄色い生命体ミニオンたちと盗賊団を結成し、「愉快犯」的な犯行を繰り返していたのです。当時の目標は「史上最高の悪党になる」ことでした。
そんなグルーの人生は、養護施設で暮らすマーゴ、イディス、アグネッスの3姉妹と出会って大きく変わります。犯罪に利用するために養子として引き取りますが、その純粋さ、素直さに触れていくうちに、長く固く閉じていたグルーの心が少しずつ開かれていきます。やがて彼女たちは欠けがえのない存在になっていくのでした。
英語版の声はシリーズを通して、ティーブ・カレルが担当。日本語版吹き替えも同じく、笑福亭鶴瓶が演じます。素のままのバリバリな大阪弁は、もはやグルーのキャラクターには不可欠なものと言えそうです。
ルーシー(中島美嘉)
本名、ルーシー・ワイルド。アメリカでは、クリスティン・ウィグが声優をつとめます。「反悪党同盟」の新人エージェントとして第2作から登場。スラっと背が高くクリクリとした眼差しが印象的な美人ですが、常にハイテンションで行動はややせっかち。始めはグルーに嫌われていました。けれど相棒として行動をともにするうちに、ふたりの間に恋が芽生えます。とことん行動的でポジティブ、そしてなによりチャーミング。最新作でもどうやら、ふたりのラブラブぶりは変わらないようです。
声を担当したクリスティン・ウィグは、アメリカの人気コメディエンヌです。日本語版吹き替えは中島美嘉が、前作に引き続き演じています。2001年に劇場公開された『傷だらけのラブソング』で女優、歌手としてはなばなしくデビューを果たした彼女も、2014年に実生活で結婚。その経験がルーシーの「奥様」感に生きているかもしれませんね。
アグネスと3姉妹
- アグネス:ネヴ・シャレル/エルシー・フィッシャー(芦田愛菜)
- マーゴ:ミランダ・コスグローヴ(須藤祐実)
- イディス:デイナ・ゲイアー(矢島晶子)
第2作では、怪盗エル・マッチョに囚われたイーブルミニオンたちを助けるために大活躍、さらにグルーがルーシーとの恋を自覚するきっかけを作った3姉妹が、最新作でも大活躍してくれます。
一見おとなしそうでいて実は快活、はっきり物を言い過ぎることもあるけれど恋に憧れる微妙なお年頃でもある長女のマーゴは、第1作から引き続き、シンガーソングライダーで女優のミランダ・コスグローヴが演じています。吹き替えは、洋画などの吹き替えで活躍している須藤祐実です。
次女のイディスは、常にマイペースなトラブルメイカー。裏返せば好奇心が旺盛で行動的な女の子です。こちらもやはり第1作に引き続き、若手声優デイナ・ゲイアーが英語版を担当。日本語版は、ベテランの矢島晶子が演じています。
そして三女のアグネス。グルーが思わず「大人にならんといてや」と懇願してしまう愛くるしさです。最新作では子役女優のネヴ・シャレルが担当しています。日本語版のほうは、13歳になって少しレディの雰囲気が漂いはじめた女優、芦田愛菜が、引き続き「天使の声」で楽しませてくれそうです。
ミニオンズ 主要メンバー3人!(ボブ・ケビン・スチュアート)
正体不明の不思議な生き物「ミニオン」たちは、いつも能天気で前向きで元気いっぱい。普段はオーバーオールでファッションコーディネイトしていますが、最新作の予告編ではなぜか囚人服風のオーバーオールを着て登場しています。新たな「ボス」を求めて旅に出たハズなのですが、なにやらトラブルに巻き込まれてしまった様子ですね。
彼らの「出生」の謎は『ミニオンズ』で明らかにされていますが、その目的は危険を逃れ安心して生活するために「最強最悪のボス」のもとで働くことです。人類が生まれるはるか以前から、海の生き物から恐竜、権力者や時には吸血鬼にも仕えていました。やがてさまざまな冒険を経て、グルーのもとで暮らすことになったのでした。
ミニオンたちは、一見すべて同じように見えて実はそれぞれに個性があります。とくに『ミニオンズ』で仲間を救うために旅に出た3人、ケビン/スチュアート/ボブはインパクトがありました。英語版の声優は、監督のピエール・コフィンが全員を兼務。日本語版は、多田野曜平、青山 穣、佐藤せつじらベテラン声優&俳優陣がそれぞれ担当しています。
ベクター
ベクターは1作目の月泥棒で登場。ピラミッドを盗んで世界の度肝を抜いた大怪盗ですが、実はニートな若者。それが、ベクターです。鉄壁の防御を誇る要塞のような自宅で、ジャージに眼鏡姿で引きこもりつつ、典型的な愉快犯として犯罪を楽しんでいるようです。グルーとは互いに激しくライバル意識を燃やしていて、ことあるごとに対立。『月泥棒』では縮ませ光線銃の奪い合いから始まり、最終的には月を巡って争いました。声はジェイソン・シーゲル。日本語版吹き替えは声優、俳優、タレントからMCまでこなす芸達者な山寺宏一が担当、底意地の悪いイメージを見事に演じ切りました。
エル・マッチョ
エルマッチョは2作目のミニオン危機一髪で登場。表向きの顔はメキシコ料理店のオーナー、エドアルド・ペレス。しかしその正体は、情け知らずのマッチョな仕事ぶりで恐れられた怪盗エル・マッチョです。モンスターに変身してしまう薬物PX-41を使って世界征服を目指し、反悪党同盟を手伝うハメになったグルーと真っ向から対決しました。声は『ドクターストレンジ』にも出演したベンジャミン・ブラット。日本語版吹き替えは、鶴瓶とも親交が深い俳優、中井貴一が熱演しています。おかげで掛け合いのシーンでは、息もぴったりでした。
スカーレット・オーバーキル
スカーレットはスピンオフ作品「ミニオンズ」で登場。グルーなど足元にも及ばない天才的犯罪センスを持つ女怪盗スカーレット・オーバーキル。エリザベス女王に代わって英国君主になることを夢見て、女王の王冠を奪つためにミニオンたちを利用します。幼い頃のトラウマによって冷酷、狡猾、一方で思い込みが激しい複雑な人格は、しっかり「女王様」的。一方で天才発明家でありサディストの気もある夫のハーブには、ベタ惚れです。声を演じたのは、アカデミー賞のノミネート経験もあるサンドラ・ブロック。日本語版では天海祐希が、ちょっとはすっぱで魅力的な女怪盗らしさを、みごとに表現していました。
真田広之など、意外な「声優」陣の活躍も
3作目の『ミニオンズ』では、「バナナマン」の設楽 統と日村勇紀や、アニメソングでおなじみの歌手LiSAなど、日本語版吹き替えのユニークなキャスティングが注目されました。中でも興味深かったのが俳優、真田広之です。時に解読が困難なミニオンたちの会話を補足するナレーションを、とても丁寧な口調で面白まじめにこなしていました。最新作でももしかすると、意外な人物が登場するかもしれませんね。
怪盗グルー3までの曲はこちら(挿入歌・主題歌)
イルミネーション・エンターテインメント作品に共通するこだわりのひとつが、「音楽」です。たとえば2016年に公開された『SING/シング』では、まさに歌の力そのものが主役でした。そんな並々ならないこだわりを象徴している人物のひとりが、『月泥棒』と『危機一発』の音楽を担当した、ファレル・ウィリアムスでしょう。ここでは、それぞれの作品で流れた楽曲をサウンドトラックのリストで一覧するとともに、記憶に残る名シーンを盛り上げた名曲たちにもスポットを当ててみましょう。
怪盗グルー3の予告編で流れている曲は?
- 「Bad」マイケル・ジャクソン
- 「Sussdio」フィル・コリンズ
予告動画では、1987年リリースのマイケル・ジャクソン『Bad』をエミネムがフィーチャー、バルタザールと戦うシーンでは1985年にヒットしたフィル・コリンズ『Sussudio』が使われていました。もしかするとバルタザールの好みに合わせるように、80年代のヒット曲が集められるのかもしれません。
本国発の最新情報では、ヘイター・ペレイラが引き続き楽曲を担当しているようです。いわゆる挿入歌のほうはまだ公表されていません。
聴きごたえたっぷりのProduced by ファレル。中でも「Happy」はメガヒット
Despicable Me 2 - "Happy" Lyric Video by Pharrell Williams – Illumination
作曲家のヘイター・ペレイラとともに、2作目までの音楽全般に関わってきたファレルですが、とくに大ヒットとなったのが『Happy』でした。チャート1位を獲得したのは19カ国、全世界では1000万枚以上を売りまくったのだとか。アカデミー歌曲賞にもノミネートされましたが、残念ながら『アナ雪』に奪われてしまったそうです。世界初の24時間ミュージックビデオを制作するなど、そのスケール感はもはや計り知れません。
【月泥棒】の日本語版主題歌はRIP SLYMEが
『月泥棒』でファレルは、表題曲『Despicable Me』のほか『Fun, Fun, Fun』など、力の入った楽曲を提供しています。本作ではほかにも、「ちょい姫ロック」で日本でも人気の少女ロックバンド、デスティニー&パリスの『I'm On A Roll』、エンディングを盛り上げてくれたビージーズの『You Should Be Dancing』などが印象的でした。
公開された当時、PRも兼ねた日本語吹き替え版の主題歌として使われたのが、日本の人気ヒップホップグループ、リップ・スライムの『Good Times(Bad Times remix)by Yoshinori Sunahara』でした。この時、韓国語版では少女時代が吹き替えと主題歌を担当していたのだとか。それを報じた音楽情報ページの記事中には、「主題歌に映画のヒットが託された」とまで謳われていました。
【怪盗グルーの月泥棒(Despicable Me)】サントラリスト(一部抜粋)
- Despicable Me (Pharrell Williams)
- Fun, Fun, Fun (Pharrell Williams)
- I'm On A Roll (Destinee and Paris)
- Minion Mambo (The Minions)
- Boogie Fever (The Sylvers)
- My Life (Robin Thicke)
- Prettiest Girls (Pharrell Williams)
- Rocket's Theme (Pharrell Williams)
- You Should Be Dancing (Bee Gees)
- The Unicorn Song (Agnes)
【危機一発】ではHappyが世界的に流行。結婚式シーンにも注目を
第2作の強く印象に残るシーンで使われたのが、カントリーミュージックの巨匠ジョン・マイケル・モンゴメリーの『I Swear』でした。男性ボーカルグループ、All-4-Oneのカバーによって大ヒットしたこのナンバーは、ルーシーとの結婚式のイントロとして、白いタキシード姿のミニオンたちによって朗々と歌い上げられます。
フロー・ライダーの『Where Them Girls At』やピットブルの『Echa Pa'lla』、『Don’t Stop The Party』など、サントラ盤に含まれていない楽曲にも、注目してください。テンションが上がるラップやヒップホップのナンバーも本編の重要なシーンをさりげなく彩ってくれています。
【怪盗グルーのミニオン危機一発(Despicable Me 2)】サントラリスト(一部抜粋)
- Scream(Cee-Lo Green, Jack Splash, Salaam Remi)
- Another Irish Drinking Song (The Minions)
- Just a Cloud Away (Pharrell Williams)
- Happy (Pharrell Williams)
- I Swear (The Minions)
- Y.M.C.A. (The Minions)
- Fun, Fun, Fun (Pharrell Williams)
- Despicable Me (Pharrell Williams)
- Ba Do Bleep (The Minions)
各論 【ミニオンズ】懐かしい60年代の名曲たちが続々
『ミニオンズ』は、60年代のポップス&ロックサウンドが話題を呼びました。プロデューサーのクリス・メレダンドリの意向で、タートルズ、ザ・フー、ドノヴァン、ザ・モンキースさらにはザ・ビートルズに加え、サントラ盤には収録されていない「あの」グループたちも含めて、同時代の有名アーティストの傑作を選りすぐって使っています。
氷の洞窟で雪男をもてなすミュージカルシーンや、ブロードウェイミュージカルの名曲『Hair』とともに踊るダンスシーンなど、The Minionsとしての楽曲が多いことも『ミニオンズ』ならではの魅力と言えるかもしれません。そういえば、エンドロールは最後まで必ず見ましょう。ミニオン・スチュアートの素敵なパフォーマンスが待っています。
【ミニオンズ(Minions)】サントラリスト(一部抜粋) Universal Fanfare (The Minions)
- Happy Together (The Turtles)
- I'm a Man (The Spencer Davis Group)
- You Really Got Me (The Kinks)
- My Generation (The Who)
- Mellow Yellow (Donovan)
- Revolution (The Minions)
- Make ‘Em Laugh (The Minions)
- Hair (The Minions)
- Theme from the Monkees (The Minions)
Huluで過去作品をチェック!
ミニオンたちを始めとするキャラクターたちと「仲良く」なっていくために、過去作品はしっかり観ておきましょう。今ならHuluとUNEXT、dTVで、『怪盗グルーの月泥棒』が定額で見放題。Huluなら『怪盗グルーのミニオン危機一発』も見放題になっています。
※Huluでは月泥棒のみ配信中 ※7月時点
『ミニオンズ』も、追加課金はありますが、dTVとamazonプライムビデオで配信中です。
そしてもうひとつ、ミニオンファンには見逃せないのが、大阪市のユニーバーサル・スタジオ・ジャパンでオープンした「ミニオン・パーク」でしょう。ライドをはじめ、フード&グッズコーナーも充実、文字どおりたくさんのミニオンたちと「仲良く」なれること、間違いなし。2017年の夏は文句なく、史上最高に熱い「ミニオンサマー」になりそうです。