井上真央主演、重たいテーマを扱うことで話題の「明日の約束」も7話です。ゆっくりと1つずつ伏線を回収してきた作品ですが、7話ラストの10分はなんだか情報が多すぎてびっくりしました。全10話ということで、終盤に向けて一気に加速していくストーリーから目が離せません!
今回も、本編で描かれない重要な伏線が描かれるチェインストーリーにも焦点をあてて、「明日の約束」に隠された謎を考察していきます。チェインストーリーでは、圭吾の妹・英美里の行動が見えてきますよ!8話に向けた切り札になりそうです。
明日の約束 7話までのあらすじ
学校側は圭吾の自殺に関して「いじめを認定できない」とまとめます。報告書に記載しなかったこととして、圭吾の告白について霧島先生に打ち明けた日向。香澄の復讐は進展がないものの、最後に現れたのは霧島先生の近くでした。圭吾の妹・英美里の援助交際トラブルに巻き込まれた日向は、本庄家との顔合わせ会に行けず。尚子は激昂し、本庄も態度を豹変させたのでした。
【霧島先生】未だ怪しいものの、明確な尻尾は出ず
長谷部の動画流出の件で、生徒に疑われている日向と霧島先生。その話を霧島先生に話した際に日向は、圭吾が死の前夜に告白してきたこと、それによって自殺を招いた可能性もあることを打ち明けます。霧島先生は過去の自分の経験を漏らし(6.5話の件)、日向には責任はないと断言します。圭吾が死んでしまった今、「僕らはそれぞれ個人的な罪悪感と向き合うしかない…」と。
夜、何やら一人でカフェでパソコンをいじる霧島先生。その背後には、黒ずくめの香澄の姿がありました。
【マスコミ】今回も物語を進める上でのキーマンに
小嶋は日向に、香澄に関する調査で接触します。その際、圭吾の父親と話したこと、愛人がいて別居状態ということ、それゆえか真紀子が圭吾にべったりだったことを伝えます。さらに、望月朱里とも接触したことを伝え、日向にその居場所について助言をします。
【幼馴染】逃げ続ける香澄(大きな進展はなし)
「あと一人」と言って消えた香澄。警察には長谷部と辻先生の件に関して、香澄が関わっていることを伝えます。香澄の行方を探るために、日向は望月朱里と接触しますが、望月は「逃げ切ってくれればいいのに」と小さく呟き、立ち去ります。
日向も宮崎先生も必死に探すものの、一向に香澄の行方はわかりません。香澄は夜、霧島先生がいるカフェで彼の背後に座っていたのでした。
【毒親・真紀子】母親に全く関心を持ってもらえない妹の苦悩
真紀子は学校への訴訟に加え、ネット上の母親批判の誹謗中傷に関してもその犯人特定や訴訟も弁護士に依頼します。弁護士側は真紀子の異常な状況に、いつ手を引くかを考えている様子でした。
一方で妹は、自分に全く関心のない母に悩んでいました。圭吾の家に線香をあげにいった増田は、援助交際に向かう妹を止めに動きます。増田も母親に見てもらえなかった自分自身の状況から、妹の思いを見抜いていたのでした。居合わせた日向は妹を吉岡家に連れ帰るも、真紀子は日向を追い返します。
夜、真紀子が圭吾の部屋を覗くとスマホにランプが。ケイゴと名乗る人物から「僕は、お母さんのせいで死にました」というメッセージが届いていたのでした。
【恋人・毒親尚子】食事会に行けなかった日向、憤る尚子と豹変する本庄
本庄は日向に対し、結婚したら仕事を休んだら?いずれ母親にもなるんだし、と提案します。日向は結婚=母親ではないと述べ、仕事にまで口を出されたくないとイライラ。一方、尚子は本庄にアラが見えてきたと文句を漏らす始末。両者の言い分に挟まれた日向はストレスをためていきます。
そんな中、両家顔合わせの食事会を設定。しかしそこへ向かう途中、日向は圭吾の妹のトラブルに巻き込まれ、食事会には間に合いませんでした。尚子は自分に恥をかかせた!と激昂。本庄に謝罪するため訪れるも尚子をかばう本庄の意見にイライラした日向は、「親を悪く言うな!」と激昂した本庄からの暴力を受けてしまいます。
7話から考察できることは
■中学校のウサギはどうなったのか
今回、香澄の回想シーンで、圭吾が中学校のウサギを連れ出していたことは確定しました。その先はまだ描かれていませんが、考察してみます。
ウサギを連れ出した圭吾の顔は晴れやかな笑顔で、おそらく動機は「"閉じ込められていた"ウサギを解放してあげたい」だったのではないでしょうか。その後、野に放ってあげたウサギは野犬などに襲われて死んでしまい、神社に埋めたといった流れになりそうな予感です。ウサギを通して「窮屈だけど守られている」のと「自由だけど危険」の対比が描かれるのではないでしょうか。
■香澄の狙う「あと一人」は霧島先生で確定か?霧島先生が抱える闇って一体…
香澄は今回明確な行動はなかったですが、最後に霧島先生の近くに現れました。つまり最後の「あと一人」は霧島先生でほぼ確定でしょうか?前回のミスリードもあったのでまだ怪しんじゃいますね。
また、霧島先生が日向に打ち明けた話から、先週のチェインストーリー6.5話が霧島先生の過去だったことは確定しました。かつて告白してきた女子生徒にはめられたことで、先生としての情熱を失ってしまった霧島先生。「生徒に対し、熱心に対応しない」といった決意を持っていそうですが、真紀子のネット上の批判にも関わっていそうだったり、その真意は未だ明らかになりません。その真意、とっても気になりますね。
■ケイゴ「僕は、お母さんのせいで死にました」の送信者は誰?
圭吾のスマホに届いたメッセージは果たして誰が送ったものなのか。ポイントとなるのは「真紀子が長谷部に送った文章と形がまったく同じこと」「圭吾の宛先を知っている人物」でしょう。つまり、あのメッセージを知っている人物になります。もっとも怪しまれそうなのは長谷部ですが、復讐の連鎖を止められる長谷部があえてこんな行動をしないと信じたい…そうなると今動きを見せている妹でしょうか?それとも、カフェでパソコンに何かを打ち込んでいた様子から霧島先生でしょうか?
明日の約束 7.5話「私の声は届かない」
7話と8話をつなぐチェインストーリーで描かれたのは、圭吾の妹・英美里の思い!7話本編でも、真紀子が兄・圭吾ばかりに関心をもっていることに悩んでいた様子が描かれていました。母親の愛を欲していた少女の胸の内は果たして。また、8話に直接繋がってくる重要な伏線がありました!
キャスト
■吉岡英美里(竹内愛紗)
謎の死を遂げた兄・圭吾と、死んだ息子の声を聞く母・真紀子。母の関心が常に兄にあることに悩んでいる。
■中年男性(金剛寺武志)
あらすじ
英美里は援助交際を繰り返していました。今回のチェインストーリーはその1つ。気の弱い中年男性が相手でした。カラオケで会話をくりひろげます。
1つめの話題は援助交際を通じて罰されるのは大人だけだと言う話。「未成年に責任をとらせないのは、大人が決めたルール」だと飄々と答える英美里。
2つめの話題は家族について。兄が最近死んだことを述べると、そんな時にこんなことしていいの?と言う男性。「こんなことにお金を払ってくれる大人がいるから。こんな時だからやってる。早く家を出たいから」と胸の内を明かす英美里。英美里は圭吾が死んですぐ、真紀子に「あなたが死ねばよかったのに」と言われる夢を見ていました。
カラオケを出た後、電気屋で大容量の外付けハードディスクを買ってもらいます。何に使うのと問われた英美里は「声を盗むんです、あの人はお兄ちゃんの声しか聞いてないから」と答えます。
家に戻った英美里は、真紀子がパソコンに残していた圭吾の部屋の盗聴記録を、ハードディスクに移したのでした。
「盗んだからって、私の声が届くかどうかは、わからないけど」
そう呟きながら。
明日の約束 7.5話 ネタバレ&考察
何と言っても今回は「英美里が真紀子の盗聴記録を盗んだ」ところが重要なポイントですね。8話では英美里がその情報をおそらくジャーナリストの小嶋に渡すようなのですが、ハードディスクの入手ルートは援助交際だったことが発覚しました。
この夜、時系列的にはいつなんですかね。英美里の服装は日向に保護された時とは違ったので、その日よりは前ということになります。ここまでに英美里が出てきたシーンもざーっとあらって見たのですが、同じ格好の英美里はいなかったんですよね。盗む時に長谷部の件の盗聴を聞き直していた真紀子の様子が回想されたので、盗んだのは4話以降になるようです。"4話で盗聴の事実を知り、5~7話の間でデータを盗み、8話で公開"といった流れになりそうですね。
また、英美里の思い「早く家を出たいから」について。6話で日向とウサギ小屋の前で話した時も「自由になりたかったから」と漏らしていましたが、このドラマを通していろんな人の「自由になる」ということがテーマになっていそうですね。
明日の約束 7話(ツイッターの感想)
SNSのみんなの感想も少しだけ紹介します!
https://twitter.com/ryo_xxsun/status/935498403340894209
本庄のブチギレ怖かったですね…。確かに彼にも何かしらの闇があるとは思うのですが、ちょっとコミュニケーション不足すぎると思いました。いきなりキレるなんて怖すぎる。私だったら婚約解消しちゃいそうだなと思いました…。
#明日の約束 つらくて耐えられないとはいえ、似たような境遇として気になってしまうからちょいちょい見てたレベルで詳しくはわかんないけど…事実を話しただけで「親のこと悪く言うな」って婚約者から暴力振るわれるとか救いようがなさすぎない…?
— りん (@kmbkrin) November 28, 2017
本当にそう…日向がとにかく可哀想ですよね。最後には日向がちゃんと救われるストーリーになっていることを祈るばかりです。
毒親がテーマだけど色々な闇が潜んでいて、どんな立場の人でも必ず表向きとは違う一面がある事を凄く丁寧に描いてる。革新的な教育方法を実践するより、人と人とがどう繋がるのかの方が現代は大切なんじゃないかと思う。真央ちゃんはじめキャスト陣の演技も素晴らしいし毎回楽しみな作品。#明日の約束
— あばれ鹿 (@stormdestorm) November 21, 2017
#明日の約束 を7.5話まで観た。登場人物、みんな心に闇抱えすぎ問題。様々な問題が錯綜しすぎて解決の糸口が全く見えない。視聴率は低いらしいけど、扱ってるテーマも話の切り口も今の時代に合致したなかなか野心的な作品だと思うんだけどな。7話でまた一気に面白くなったし打ち切りだけは勘弁
— クレメンティア (@hougyoku1835) November 28, 2017
全10話みたいなので、あと3話。終盤にむけて7話で明らかにスピード感が上がってきたような気がします。もうちょっとで終わるのにまだまだ解決していない内容もたくさんで、来週も楽しみですね。
まとめ
7話では、圭吾の妹の思いが見えてきました。7.5話と合わせてみると、母の愛を欲してきた妹の行動が今後真相解明の鍵になりそうですね!また、日向のプライベートにも大きな動きが!まさかの本庄が暴力…日向は本当に可哀想な役回りだなと思います…!
そんな感じで7話が最後に情報盛りだくさんで出てきたので、8話予告がかなり気になる感じに仕上がっていましたね!「娘に何をしたの!」と本庄にぶちぎれる尚子に、「私はお母さんの所有物じゃない」と言い切る日向。この親子関係はどうなっていくのでしょうか。
一方、「なんでそんなことしたの!」と英美里に詰め寄る真紀子。「吉岡圭吾が死んだ理由、教えます」と小嶋の元に電話がかかったきたようなので、英美里から小嶋に盗聴記録を渡したなどが有力ですね。「一生懸命やってきたのに」と泣き崩れる真紀子…ついに毒親攻略の鍵が見えてきたのでしょうか。
さらに今回解決しなかった香澄の問題。予告では望月朱里に接触しているようでしたが、果たして香澄の心は救われるのか。
あと長谷部が増田に告白(!)していたり、本庄が死んだ兄にまつわる過去についてやっと日向に打ち明けていたり。来週も見逃せないですね。