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【雨が降ると君は優しい】最終回8話ネタバレ!“悲劇的純愛”の結末はハッピーエンド?!

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野島伸司が描く“悲劇的恋愛”の結末が気になる最終回となりました!!!

愛する妻が”セックス依存症”であることが分かったとき、夫は妻を愛し続けることができるのか。

愛し合う夫婦に枷を与えることで、2人がどう乗り越えていくのか。そもそも2人は枷を取り払い、乗り越えていくことができるのか。夫婦に幸せな日々はやってくるのか。悲しいこと、辛いことはたくさんあるだろうけれど、最終的にはハッピーエンドになるはず、いや、なってほしい! と思いながら見続けてきた”あめふる”もいよいよ最終回となってしまいました。

”登場人物全員が何かしらの秘密を持つ”

という謎めいたドラマでしたが、みなさんが気になっていた”秘密”はすべて明かされましたか?

では、気になる最終回、しっかりと見届けていきましょう!

最終回8話までのネタバレ

@Hulu

第7話では、毎回ストーリーテラーとして登場していた人気作家・雫石奈美(笛木優子)の正体がやっと明かされましたよね。本名・立木奈美。そう、信夫(玉山鉄二)と彩(佐々木希)の娘だったのです。幸せな出産シーンに始まり、子育てに追われる日々を過ごす彩、そして、出世もして仕事も順調、家庭も大切にしていいパパをしている信夫。もうこのままハッピーエンドに突入か!

と思わせる様なシーンの連続でしたが、そこはやはり野島伸司! “バリバリドッカーン(最終回のキーワード? )”と音を立てて崩れていきました。

彩の中の赤いムカデは、姿を消していたわけではありませんでした。衝動を抑えるには、限界があったのです。彩は再びりんごちゃんとして、見知らぬ男性とカラダの関係を持ってしまうのです。そして、それに気づいてしまった信夫。そして、気づいただけでなく、ホテルから出てくる彩の赤いワンピース姿をあろうことか奈美と一緒に目撃してしまうのです。

音を立てて崩れた信夫の心は、ある決断をします。

「離婚しよう」

彩は、その言葉を待っていたかのように受け入れます。2人はこのまま別れてしまうのでしょうか? 悲劇的恋愛の結末は?!

『雨が降ると君は優しい』最終回第8話 あらすじ

信夫はホテルから出てきた彩の姿を目撃します。どれだけ愛を注いでも、妻のセックス依存症は治っていなかったのです。悲しい事実に打ちのめされた信夫の心はついに崩壊してしまいます。しかし、そんな信夫の姿を目にした彩は、顔をほころばせます。その直後、彩はカウンセラー・志保のところに奈美を残したまま、姿を消してしまうのです。

娘を心配する倉田を拒絶した平川は、作家・小野田のもとで穏やかそうな表情で過ごしています。ときに恍惚のまなざしを小野田に向ける平川。しかし、平川は儀式と称したある好意を要求されていたのです。平川に襲いかかる魔の手の姿の正体は…。

残された娘・奈美と暮らす信夫は、娘の言葉からある秘密を知ることになります。それは、彩の口から直接聞かされることのなかった“秘密”であり“真実”。その秘密が、信夫に最後のそして最大の決断をさせることになるのです…。

『雨が降ると君は優しい』最終回第8話はこんな展開!(ネタバレあり)

幸せの絶頂!とまではいかないまでも、今までよりはるかに穏やかで幸せな日々を過ごしていた信夫と彩ですが、天国から地獄へと突き落とされるかのように、信夫に不幸が襲いかかるのです。ホテルから出てくる赤いワンピース姿の彩の姿を目撃してしまうのです。

悲しさと虚しさ、やるせなさ、すべてが一気に押し寄せてきた信夫の苦悩に満ちた表情とは対照的に、彩は焦る雰囲気も見せることなく“ホッとした”というのとはちょっと違う、むしろ喜びを感じているような、開放感を感じているかのような幸せそうな表情を見せているのが印象的でした。また自分だけ解放されてしまうのか…彩と思ってしまいましたよね。もちろん、彩のセックス依存症の苦しみは、計り知れないものがあると思います。信夫そして、奈美への愛は確かなのに、あの衝動には勝つことができないのですから。

しかし、この表情には彩の“闇”が潜んでいたのです。信夫が自分のことでこんなにも苦しんでくれているのがうれしかったんだと。彩の闇、深過ぎる…。そして、彩のすべての闇は信夫を苦しめていく…。この2人は、一緒にいるとどんどん傷つけ合ってしまうのではないかと心配になってしまうシーンでもありました。

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彩は、自宅に戻っていきます。そして、ついに信夫から、

「離婚しよう」と告げられます。

ただ別れるのではありません。“奈美を連れて”実家に帰って欲しいと言うのです。ココ、ポイントですよね。本来であれば、父親以外の男性とカラダの関係を持つ母親のもとで、自分の娘を育てて欲しいとは思わないもの。しかし、信夫の心には“この子は本当に自分のこどもなのだろうか…”という葛藤が常にあるのです。信夫の心は打ち砕かれ、ついに限界点を超えたのです。彩の心には、信夫に「もう嫌い」と言って欲しいという願望と一緒に「嫌われたくない」という願望が存在していたのです。矛盾しているけれど、これが本当の彩の心なのだと。信夫の口から別れを告げられたことが、彩の矛盾した心を解放してくれたのでしょう。それが、あの幸せすら感じてしまう様な表情だったのです。

志保(木村多江)のカウンセリングを受けながら、そう告げた彩は、奈美をクリニックに置いたまま姿を消してしまうのです。

さて。平川(奈緒)と小野田(古谷一行)の関係も明らかになります。前回「男性としての機能がない」ということを告白した小野田ですが、実は、小野田の精子を使って、平川は人工授精の実験をされていたのです。その実験を行なっていたのは、小野田邸の家政婦だったのです。家政婦は、平川にうれしそうにこう告げます。

「先生の遺伝子を受け継ぐ子なら、ものすごい作品を生み出す」はずだと。この姿を見て思いましたよね。洗脳されている、そして、小野田をそして小野田の作品を心の底から愛しているのは、この家政婦なのではないかと。

つまり、倉田の元妻であり、平川の母である康子は、この実験をされていた犠牲者だったのです。平川は洗脳された“フリ”をしていたのです。冷凍保存され、たっぷりと保管してある小野田の精子をどうにかしないと、また再び犠牲者がうまれてしまう。サスペンスの香りがしてきましたよね、このシーン。

示談という形で、事なきを得た倉田ですが、娘に拒絶されたショックから、ウイスキーの瓶を片手にフラフラしています。そして、通りかかった車にひかれてしまうのです。かなりハッとするシーンですが、大事には至らなかった…というオチですが、ここからまた、新たな犠牲者が出ることとなるのです。アルコールに手を出してしまった倉田は、介抱してくれた志保に対して、「康子」と呼んでしまうのです。ここから志保の新たな苦しみが始まりそう…と悲しみがこみ上げてきます。

しかし、倉田がアルコールを口にしたのには理由があったのです。平川が届けさせた退職願は、"父娘で決めたサイン"だったのです。康子が小野田に対して恋愛していたのではなく、洗脳されていたという確信が掴めたときには、退職願を出すという。つまり、ここまでが2人の計画でもあったのです。倉田はアルコールに逃げたのではなく、祝杯をあげていたのです。父娘にとってはお祝いだったかもしれません。しかし、これが再びアルコール依存の意識障害を引き起こし、志保を苦しめることになってしまうのです。幸せはなかなか訪れないものですね。

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さて、信夫の方はというと…。

彩が姿を消してから、信夫が自宅で奈美の面倒を見ていました。そこにやってきたのは、同僚の堺(阿部力)。思う存分、女子力を発揮して、奈美の面倒を見るだけでなく、信夫の心も安定させていました。さまざまなシーンでスマホを片手に動画を撮る堺。お風呂にまで入っていったときには、あれ? と思いましたよね。確か堺は男性としては倉田が好きだったはず…。まさか信夫に乗り換えか〜??? なんて最終回に来ての新たな展開を一瞬想像しましたが、理由は違っていました。

実は、玲子(奥菜恵)が彩の面倒を見ていたのです。そして、信夫と奈美の様子を撮影し、彩に見せるようにしていたのです。玲子の愛は深いですよね〜。その愛の深さを、これ以上あえて語らないところに、さらなる深さを感じずにはいられません。

彩のことを口にしない奈美。

信夫は彩と奈美の間で交わされたある秘密の約束を知ることになります。その秘密とは彩の頭の中にずっとあったこと。「パパはひとりぼっちでかわいそうだから、奈美が一緒にいてあげて」と約束をしたのだと。ひとりぼっちでかわいそう。そんなことはないと否定する信夫ですが、彩のやさしさや思いやりを感じ、彩の存在を思い出し涙を流します。

指切りげんまんが上手にできないという奈美の姿から、幼い頃の自分を思い出し、信夫自身の子どもだと確信するシーンでは、本当に「良かった…」とホッとしましたよね。彩がどこで、信夫の子どもだと本当に確信していたのかという点に関しては謎は残るところではありますが、とにかく! 信夫の子どもで良かった! これで信夫に幸せの入口が見えたのではないか? とホッとするシーンでもありました。

さて、最終回はあちこち忙しいですよね。

小野田の人工授精実験の方ですが、小野田本人は子どもを授かりたいとは考えていなかったことが発覚します。そう、すべては、小野田の才能を残したいという家政婦の計画だったのです。精子が冷凍保存されている蔵のカギを探しているところで、平川は家政婦に嗅ぎ付けられてしまいます。洗脳されているフリをしていたこともバレてしまって、もみ合いになるのですが、そんなとき、蔵の方から煙が上がっているのが見えるのです。駆けつけた家政婦が蔵に入っていくと、小野田が火を放っているのを発見します。発作が起こした小野田の薬を取りに家政婦が家に戻ると、薬はすべて処分されていました。そう、小野田の手によって処分されていたのです。小野田の覚悟だったのですね。

心の底から悔しがる家政婦とは対照的に、穏やかな表情を浮かべながら、小野田は息を引き取ります。平川は、心の底から泣け叫びます。倉田と平川の計画はやっと終わりにたどり着きました。アルコール依存の症状から回復していた倉田を残し、志保はアメリカへと旅立ちます。本場でセラピーやカウンセリングを学ぶために。この2人の関係は終わりというより、新たなステップへと移動したという感じでしたね。ホッとするシーンでもありました。

さて。信夫の方はというと、会社を辞めて奈美と2人で小さな島へと移り住むことを決意します。築100年という古民家を購入して、小説を書くのか…と思いきや、奈美と2人で暮らす毎日を日記につけ、動画を撮り続けています。堺が彩の居場所を知っていること、そして、動画を見せていることに信夫は気づいていたのでしょう。自身が撮影した動画を堺に送り続けたのです。画面に向かい話しかける信夫が見ているのは、他の誰でもない“彩”だったのです。彩は、玲子の部屋から一歩も出ずに、毛布に包まり何度も動画を再生します。その表情は、本当の幸せを感じているというものでした。

そして、ついに…。彩が島へとやってきます。

その島は、信じられないくらい雨の日ばかりの島。彩があの衝動に駆られる心配がない場所なのです。しかも、島以外の人が頻繁に来られる手段もありません。

「雨が降ると君は優しい」

信夫が彩に言った言葉です。雨が降ると優しくなれる自分が好きだった彩。雨が降れば赤いムカデが姿を現すことはありません。この島は、まさに、信夫と彩のための島というわけなのです。雨の降る日に島にやってきた彩。雨の中、静かに抱きしめ合う信夫と彩。

というところで物語は静かに幕を閉じます。

まるで誰かのお葬式のような黒い衣装を纏っていた奈美ですが、信夫も彩もまだ健在なのだそう。あれから何十年も経つのに、2人は島から一度も出たことがないのだとか。2人の覚悟とはそういうものだったのですね。2人だけの世界に住むこと。そして、作家になった奈美が2人の物語を小説にするのです。

秘密はすべて明かされた?!

「バリバリドッカーン」

苦悩するシーンが多かった信夫の心が崩れ落ちる音とばかり思っていましたが、本当のところは彩の心が崩れる音だったのです。信夫は自身のトラウマについては気づいていませんでした。

■信夫の秘密

幼少期のトラウマの原因は明らかにならなかったものの、大人になっても“ひとりぼっち”という悩みを抱えていた自分では気づいていなかったけれど、ない世界を作り出していたそのひとつが、ベストセラー作家の存在。通い続けていたあのマンションには、作家先生の姿はありませんでした。そう、幻覚だったのです。あの先生が信夫の子供の頃の様子を知りすぎていることも、そういった理由だったのですね〜。

■彩の秘密

自分の悩みばかり話しているように見えた彩ですが、実は、信夫のトラウマからの寂しさに気づいていたんですね。意外でした。彩には愛情を受ける側という印象で、与える側の印象がなかったので。彩は信夫に救いの手(奈美)を差し出すことで、信夫からの救いの手を待っていたのです。

■家政婦の秘密

小野田の才能に深く心酔していた家政婦・柳川良美。実はもう書けなくなっていた小野田に代わって、小説を書いていただけでなく、心から小野田の遺伝子を残したいと考え、人工授精実験を行なっていたのです。女の嫉妬という言葉がチラホラ小野田の口から出ていたので、何かあるなとは思いましたが、こんな結末だとは! しかも、ただ代わりに書いていただけでなく、大物の恋愛小説家になっていたんですよね、家政婦さん。その家政婦・柳川良美の名前のついた賞を受賞したのが、信夫と彩の愛の物語を綴った雫石奈美繫がりましたね〜。

ホントのところ、どうなの? と感じる含みのある場面もありますが、大きな秘密はかなり明かされたのではないでしょうか。雨の中で寄り添って暮らしている信夫と彩。そして2人は同じときを生きている…。なんだか不思議な気分ですよね。

最終回第8話感想まとめ&ドラマ『雨が降ると君は優しい』全話総評

@hulu

いかがでしたか? 今回、最終回を迎えたHuluオリジナルドラマ『雨が降ると君は優しい』セックス依存症を夫婦で乗り越えていく物語と簡単にまとめられるような内容ではなかったですよね。悲劇的純愛。本来であれば、病気を治して、普通に暮らせるというのが理想なのかもしれません。しかし、そう簡単には治らない病気だからこそ、どう向き合うのか、しっかりと見つめ直して決断しなければいけないんです。

そのためには、信夫と彩のように、辛いけれど、一度すべて自分をさらけ出すことが必要なんだなと思いました。辛くても、本当の自分を全部出し切って、自分本来の姿を見つめ、そして生き方を考える。辛いけど、一度離れることで、自分にとって本当に大切なものを見つける。そういう時間を作ることも必要なのです。

“あめふる”は今回で最終回となりましたが、もう一度見直してみたら、新たな発見、新たな見方、新たな考えが出てくるかもしれません。見ることで考えさせられる、新たな自分の“考え”を発見できる、そんなドラマなのではないでしょうか。

信夫と彩が幸せに暮らしているなら、2人の決断は正しかったのでしょう。周りから見たら、悲劇的でも、本人たちにとっては、とても幸せな結末であればそれでいいと思います。と、観た後にいろいろ考えさせられる作品です。そして、また観たくなる、不思議な魅力があります。流石の野島伸司作品。さらりと終わらせてくれない感じがありますね。観ると次が観たくなる、そして観終わるとさらにもう一度観たくなる。ず〜っと考えさせられる、そんな作品でした!!!

■『雨が降ると君は優しい』全話視聴はこちらから → Hulu 公式ページへ

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